導入:3行ノートのすすめ
前回の「心の箱」では、一言でも気持ちを書き始めることを紹介しました。
その一歩があれば、もうあなたのノートは立派に動き出しています。
でも、そこでやめてしまうのはもったいない。
せっかく開いたノートを、毎日3行だけでいいから続けてみませんか?
一日で仕上げる必要はありません。少しずつ積み重ねることで、自然に「エンディングノートの下書き」へと近づいていきます。

昨日は“ありがとう”の気持ちを書いたし、これでぼくのノートは終わりっと。

気持ちを書いたんだぁ。えらいね!でも、ここでやめちゃうのはもったいない気がするなぁ。

ははは、確かにそうだね。このノートはエンディングノートの下書きになるから、書き続けるとエンディングノートの準備になるんだよ。毎日3行でもいいから自分の心の整理のためにも続けてみてね。
書くことに困ったら何でもいいから書いてみよう!
プロフィールから始める
ノートに、自分のことを少しずつ書いてみましょう。
一度に埋める必要はありません。今日は名前、明日は生年月日…と3行ずつで十分です。
- 名前:フルネームを書くだけでOK
- 生年月日:西暦でも和暦でもどちらでも
- 血液型:思い出せなければ空欄でも大丈夫

血液型を忘れちゃった…

後から思い出した時に追記すればいい。下書きだと思って気楽にね。
医療や介護の希望を書く
エンディングノートには、医療や介護についての希望欄があります。
ここも、毎日3行の習慣で少しずつ書き足せばいいで、思ったことを書いてみましょう。
- なるべく自宅で過ごしたい
- 延命治療は望まない
- まだ分からない
「考えが変わったら書き直せばいい」──その柔らかさこそが下書きノートの良さです。
Q. 毎日続けるのは大変…やめてもいい?
A. 無理に毎日じゃなくても大丈夫。今日は書けなかった…で終わってもOK。
ノートに「向かう気持ち」さえあれば、白紙の日も立派な一歩です。
お金・契約は目印リストに
財産や契約の情報も大切ですが、ここで完璧を目指す必要はありません。
3行で「どこに何があるか」を書くだけで十分です。
- ○○銀行に口座あり
- △△保険に加入
- □□カードを利用中
これだけでも、家族が安心できる手がかりになります。
📖 書けない日も“空白”が財産に
ある女性は「今日は書けない」と思った日でも、ノートを開いて白紙のまま閉じたそうです。
それでも数か月後に見返したら「ここで迷っていたんだな」と、その空白が思い出の一部になっていたと話してくれました。
家族・友人へのメッセージ
大切な人への気持ちも、3行だけで立派な下書きになります。
長い手紙を書こうと気負わなくてもいいのです。
- 「ありがとう」
- 「一緒に笑った時間が宝物です」
- 「また会いたいね」

この一言が、気づきになったり前向きなるきっかけとかになるよね
Q. 誰かに見られるのが恥ずかしい…
A. このノートは“自分のため”だけのもの。引き出しの奥深くにしまっておいて大丈夫。
誰に見せる必要もなく、安心して書き続けられます。
ペットや暮らしの記録も3行で
もしペットがいるなら、その子に関することを3行で書いておきましょう。
- 「散歩コースは○○公園」
- 「好きなエサは△△」
- 「かかりつけは□□動物病院」
日常の暮らしに関することも同じです。
「朝のラジオ体操」「週に一度の銭湯」…そんな習慣を残すのも素敵です。
📖 ある方は、毎日3行だけ「今日のありがとう」を書き続けました。
一年後に読み返すと、「毎日ありがとうって思える自分でいたんだ」と気づき、とても誇らしい気持ちになったそうです。
まとめ:3行ずつの積み重ねが宝物に
エンディングノートは一日で完成させるものではありません。
むしろ「毎日3行だけ書く」という習慣が、未来へ残る大きな財産になります。
- プロフィールは1項目ずつ
- 医療や介護の希望は一文だけ
- お金や契約は目印リストに
- 家族や友人への気持ちは一言で
- ペットや暮らしの記録も3行で
こうして積み重ねた“心ノート”は、そのままエンディングノートの下書きに。
自然に、無理なく、あなたらしい形で残すことができます。

このノートは誰のためでもなく、あなたの心を守るもの。小さな3行が、未来のあなたを支えてくれるよ。
今日の3行アイデア(CTA)
💡 「迷ったらこれに答えてみてね」
- 「自分」の情報(名前、血液型)を書いてみる
- 好きな「食べ物」や「習慣」
- 「会いたい」人の名前
👉 次の日は、「食べ物」→「乗り物」等、「」の中身を書いてみましょう。
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下書きに満足したら、エンディングノートを書いてみましょう
免責
本記事は一般的情報の提供を目的とし、専門家の助言に代わるものではありません。個別の判断は専門家へご相談ください