【心の箱】終活を始めた時に最初にやる心の整理

終活を始めた時に最初にやる心の整理をイメージしたイラスト。胸に手を当てた女性と、花、ノート、手紙、ぴょこすけとのんきちが描かれている。 心の整理と生きがい

心の箱を開く準備

終活を調べると、「まずはエンディングノートを書きましょう」「手続きを整理しましょう」といった方法がたくさん紹介されています。
けれども、その前に欠かせないのが 心の整理 です。

ノートを用意しても、気持ちが整っていないと白紙のまま止まってしまう人は少なくありません。
大切なのは「器」より「気持ち」。無印でも大学ノートでもかまいません。まずは、自分の心を映す箱としてノートを開き、気軽に一言書いてみましょう。

エンディングノートについて知りたい方はこちら


白紙ノートの前で立ち止まるとき

のんきち
のんきち

ん〜…白いページを前にしたら、手が止まっちゃった。どう書いたらいいか分からないんだよ。

たけはる
たけはる

そんなに難しく考えなくていいよ。“書き切る”んじゃなくて、“書き始める”ことが大事なんだ。心が整えば、自然に言葉は出てくるからね。

ぴょこすけ
ぴょこすけ

なるほど!「一言だけ」って決めると取りかかりやすいね!

たけはる
たけはる

今日は“心の整理”の方法を3つ紹介しよう。2〜3分でできるものばかりだから、気楽にやってみてね。


ステップ① 小さな一言を書こう

最初から立派な文章を書こうとすると、誰でも手が止まります。
大事なのは 最初の一言。小さな言葉から始めれば、自然に気持ちが広がっていきます。

Q1. ノートは専用のものを買ったほうがいいですか?
A. いいえ、特別なノートでなくても大丈夫です。無印や大学ノートでも十分。大事なのは「続けやすさ」であり、最初の一歩を気軽に踏み出せることです。高価なノートにすると「きれいに書かなきゃ」と思って逆に手が止まる人もいます。

📌 書き方のヒント

  • 感謝の一言
     例:「毎日ごはんをありがとう」「猫と暮らせて幸せ」
  • 今日の気持ちを2行だけ
     例:「孫と散歩した。風が気持ちよかった」

💡ワンポイントアドバイス
続けるコツは **「3分以内で終える」**こと。短時間でも積み重ねが力になります。

のんきち
のんきち

“一言でいい”と思ったら、急に気楽になったよ。


ステップ② 価値のコンパスを作ろう

人生の後半に迷ったとき、支えになるのが「自分が大切にしたい価値観」です。
周囲の期待や損得ではなく、どう過ごしたいかを一文で書き出してみましょう。

📌 価値のコンパスの例

  • 「最期まで自宅で過ごしたい」
  • 「自然なかたちを優先したい」
  • 「家族に負担をかけないことを大事にしたい」

これは誰かに見せるものではなく、ノートは「自分を映す鏡」です。

💡補足
もし気持ちが変わったら書き直せば大丈夫。それも自然なことです。
大事なのは「今の気持ちを可視化する」こと。これが“価値のコンパス”になります。


ステップ③ 家族や友人の名前を書いてみよう

心の整理を進めるうえで、身近な人の名前を書くことも大切な一歩です。
名前を書くだけで、その人の顔が思い浮かび、伝えたい思いや一緒に過ごした日々の記憶がよみがえってきます。

ときには、自分でも気づいていなかった心の奥の想いに出会えることもあります。
それは感謝だったり、安心感だったり、あるいは「今のうちに伝えておきたい気持ち」かもしれません。

Q2. 名前を書いているうちに悲しい気持ちになったらどうすればいい?
A. その感情も自然な心の動きです。書きたくなければ無理をせず、別の日にまた続ければOK。小さな一行を書くことが目的なので、途中で立ち止まることも大切な「整理のプロセス」です。

📌 書き方のヒント

  • 家族の名前を並べて書く
  • 大切な友人の名前を一人だけ書いてみる
  • 名前の横に一言だけ思い出を書く

🐢のんきち(④なっとく)

のんきち
のんきち

母の名前を書いたら、子どもの頃に一緒に作ったお弁当の匂いまで思い出しちゃったよ。

ぴょこすけ
ぴょこすけ

わぁ、それ素敵! 名前って書くだけで、その人との思い出が浮かんでくるんだね。

たけはる
たけはる

そうそう。名前を書くことは、自分史の扉を開くようなものなんだ。感謝の手紙の下書きにもなるよ。


自分史につながる小さな一行

📖 ある方は、最初のページに「今日もコーヒーがおいしかった」と一行だけ書きました。見返すと、その時の穏やかな気持ちを思い出せて「心の整理」になったそうです。

📖 また別の方は、自分史の一歩として「できれば自宅で過ごしたい」と一文だけ書き残しました。その言葉は「生き方の軸=価値のコンパス」となり、終活全体を支えるお守りになったと話しています。

📖 さらに、ある高齢の方は家族や友人の名前を一人ずつ書き並べました。その横に「ありがとう」「昔よく一緒に旅行したね」と一言添えただけで、感謝の手紙を書いたような気持ちになったそうです。名前を書く行為が、心の奥に眠っていた思い出を呼び起こし、自分史の下書きになったのです。

👉 このように「一言」「名前」「感謝の言葉」を書き出すだけで、自然に心が整い、次のステップであるエンディングノートや生前整理にもつながります。


まとめ|小さな一歩が未来を支える

心の整理は未来のためだけでなく、今日を安心して過ごすための習慣です。

  • ステップ① 小さな一言を書く
  • ステップ② 価値のコンパスを一文にする
  • ステップ③ 家族や友人の名前を書いてみる

💡 今日の一歩
👉 ノートを1冊開き、今の気持ちを一言だけ書いてみましょう。

免責文:本記事は一般的情報の提供を目的とし、専門家の助言に代わるものではありません。個別の判断は専門家へご相談ください。