生前整理の基本と手順|まず何から始めればいい?
導入:迷いが減る整理の第一歩
「生前整理を始めよう」と思っても、モノが多すぎて手が止まる…そんな声をよく聞きます。実はポイントは「片付け」から入るのではなく、まず何を残し、誰に託すかを決めること。目的が見えると迷いが減り、スムーズに整理が進みます。
🐰ぴょこすけ(⑤困り顔)「整理したいけど、何から手をつければいいのか全然わからないよ~!」
🐢のんきち(③しんみり)「わかるなぁ。ぼくも最初は手が止まったんだ。でも“価値の考え方”をたけはるさんに聞いて、少しずつ動けたんだよ。」
👨たけはる(①にこやか)「そうそう。“人・時間・物語”の3つで考えると、整理の軸がはっきりするんだ。」
🐰ぴょこすけ(⑥驚き)「えっ?3つってどういうこと?」
🐢のんきち(④なっとく)「例えば服なら、“自分や家族が使うのか(人)”“これから着るのか(時間)”“思い出があるのか(物語)”で考えるんだ。」
👨たけはる(①にこやか)「そして“物語”は、写真や言葉で残せば物そのものは減らせる。だから迷っても答えを出しやすいんだよ。」
3つのレンズで見直そう(人・時間・物語)
人のレンズ:その品は誰にとって価値がある?(自分/家族/第三者)
時間のレンズ:これからの暮らしでどのくらい使う?(頻度/季節/未来の計画)
物語のレンズ:品にまつわる思い出やエピソードは?(写真や言葉で残せば“物”は小さくできる)
🐰ぴょこすけ(⑤困り顔)「う〜ん、迷う物が多いなぁ…。」
🐢のんきち(②元気)「それ、写真で残すのはどう?物語は残して、場所は空けられるよ。」
👨たけはる(①にこやか)「いいね。3つのレンズで考えると、判断がぶれにくくなるよ。」
生前整理を3つの箱に仕分けして進めよう
🗃 モノの箱
衣類・書類・家具・写真を「いる/いらない/保留」で分けましょう。特に写真はアルバムやデータにまとめると残しやすいです。
🐢のんきち(②元気)「ぼくは服を見直したとき、写真に撮ってから処分したんだ。残す形があると、手放す勇気も出るよ。」
📑 情報の箱
財産目録の作成、重要書類の集約、デジタルの整理、遺言書の準備など。
※遺言は民法に定める「法律文書」です。自筆証書遺言は法務局で保管できる制度があります。 出典:e-Gov(民法)/ 出典:法務省(自筆証書遺言書保管制度)
出典:政府広報オンライン(制度は2020年7月10日開始)
🐰ぴょこすけ(②元気)「私は通帳を全部まとめて置いたら、スッキリしたし家族にも『わかりやすい!』って喜ばれたよ。」
🐢のんきち(④なっとく)「 “まずは所在リストを1枚書くだけで全体が整理できる”よ。ほんとに便利!」
👨たけはる(①にこやか)「デジタルは意外と忘れがち。『紙のメモ+安全な場所に保管』が安心だよ。」
🐰ぴょこすけ(⑥驚き)「えっ、エンディングノートに全部書けばいいと思ってた!違うんだね~!」
※エンディングノート自体には法的効力はありません。財産の指定などは遺言書で行います。 出典:東京弁護士会
💌 心の箱
エンディングノートの作成、連絡先の整理など。
🐢のんきち(③しんみり)「ぼくは“ありがとう”のページから始めたよ。書いてみると心が軽くなったんだ。」
🐰ぴょこすけ(②元気)「私、病院の番号しかメモしてなかった…。友達や近所の人も書いておいた方がいいんだね!」
Q&Aコーナー(よくある悩みと答え)
Q1:思い出の品が捨てられません…
A:無理に捨てず、形を変えて残すのがおすすめです。写真に撮る、フォトブック化、作品を一部飾るなど。
🐢のんきち(④なっとく)「ぼくも服を手放す前に写真を撮ったら、手放す勇気が出たよ。“記録する”ってすごく安心するんだ。」
Q2:どこまで業者に頼めばいいの?
A:量・体力・時間を基準に考え、大物や専門的処分は業者に依頼しましょう。必ず2〜3社に相見積もりを取ると安心です。
👨たけはる(④なっとく)「“全部お願い”だと高額になることも。『大物だけ依頼』『分別後の運搬だけ依頼』など工夫すると安心だよ。」
Q3:家族と価値観が合わず、トラブルになりそうです…
A:ルールを決め、記録を残すと安心です。形見分けのルールを最初に決め、合意をメモや写真で残すのがコツです。
🐰ぴょこすけ(②元気)「写真をLINEで送るだけでも、“みんなで確認した感”が出るんだね!」
まとめと次の一歩
- 生前整理は「モノ・情報・心」の3分野から考えると進めやすい
- 判断の軸は「人・時間・物語」で迷いを減らす
- 写真やリスト化を使って「形を変えて残す」工夫を
- 完璧ではなく「少しずつ進める」のが大切
👉 今日できること:引き出し1段を10分で仕分けてみましょう。その一歩が、未来の安心と家族の笑顔につながります。
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本記事は一般的情報の提供を目的とし、専門家の助言に代わるものではありません。個別の判断は専門家へご相談ください。